【顔汗の謎】不安を感じると汗が出るのはなぜ?

admin 顔汗原因

緊張や不安、驚くことがあったりすると、それが引き金となって、多量の顔汗が出てしまう人がいます。このような精神性の発汗は、なかなか自分でコントロールできないこともあり、深刻に悩む人が増えてきています。

さらに、ちょっと汗をかき始めると、「暑苦しいと思われているのではないか」「汗が目立っているのではないか」と精神的に不安になって、ますます汗をかいてしまうことも……。

このような「精神性発汗」は、気持ちをリラックスさせる訓練法を試したり、汗をかく仕組みを知りそれに適した対処法を取ることで、徐々に抑えられるようになります。

ここでは、精神性発汗の原因と対策方法についてご紹介します。

 

不安を感じると汗が出る

緊張や不安、驚くことがあったりすると、汗をかいてしまうことがあります。

これは、主に手のひら、脇、顔、足の裏から出る「精神性発汗」というものです。

もともとこの精神性発汗は、人間には必要なものでした。

人間がまだ猿だったころは樹上生活をしていて、敵から襲われた際には木に登って身を守っていました。滑り止めの役割として、手のひらや足の裏に汗をかくことが必要でしたし、時代が進んで槍や農具をしっかり握るためにも、汗が滑り止めとして役に立っていたのです。

生活形態が変わった現代では樹上生活をする必要もなくなり、手のひらの汗が滑り止めになる必要はなくなったにもかかわらず、精神性発汗のメカニズムだけが残ってしまいました。

そのうえ現代はストレス社会では、ますます緊張を強いられる場面が多くなってしまい、大昔の時代以上に、この精神性発汗に悩む人が増えているのです。

精神性発汗の特徴

精神性発汗の特徴は、汗を止めようとするとよけいに汗をかいてしまうことです。

「汗で、人に迷惑をかけているのではないか」「暑苦しく思われるのではないか」と不安になればなるほど、よけい汗をかいてしまうのです。また、女性は「女性としての魅力」まで損なわれたような気持ちを感じてしまうこともあります

水分をとらないのは逆効果

汗をかくことを気にして水分をとらない人がいますが、これは非常に危険です。

確かに汗の元は水分ですが、恒温動物である人間にとっては体温を上げないことが最優先されるので、いくら水分を控えたところで体温が上がれば汗はかくものなのです。

水分をとらない状態で汗をかいてしまうと、少ない体液から水分が失われてしまうので、脱水症状を起こしてしまうこともあります。

多量の水を飲んでも、必要以上の水分は尿として排出されますので、汗が多くなるわけではありません。安心して水分はしっかりとるようにしましょう。

部位別汗対策

精神性発汗を抑えるためには、呼吸法を用いた自律訓練法が有効です。

①息を吐く–お腹をしぼり、8秒かけて体内の古い空気をすべて吐き出します。

②息を吸う–お腹の筋肉をゆるめて、4秒かけて自然に空気を吸います。この時は新鮮な空気で肺を満たすことをイメージしましょう

③息をとめる–新鮮な空気で肺を満たしたら、そのまま16秒息を止めます。

16秒を苦しいと感じたら、短くしてもかまいません。

この呼吸法を繰り返すことで、リラックスした気持ちになって、手のひらの汗を抑えることが期待できます。

これらの訓練法は、心療内科を受診すると指導を受けられることがあります。

顔汗

顔汗はいちばん人目につきやすいこともあり、気にしている人は多いものです。

このような顔汗には、顔汗用の制汗ジェルが非常に有効です。

ただし、顔の皮膚はとても薄くて敏感なので、身体用の制汗剤を顔につかうのは避けて、やさしい素材を原料とした制汗剤を選ぶようにしましょう。

いちばん人目につく顔汗を抑えるだけでも精神的にリラックスできて、全身の汗を抑えられるという効果も期待できます。

なお、身体のなかでもとくに顔の汗だけが急に多くなってきた場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。糖尿病や甲状腺機能亢進症でも顔の汗が増えることがあるからです。

糖尿病や甲状腺機能亢進症の疾患が否定された場合は、精神性発汗が原因と考えられるので、前述した制汗剤などで顔汗対策をすることをおすすめします。

手のひら、背中の汗

手の汗や背中の汗は、ベトベトと感じるものでとても不快なもの。

しかし、気持ちをリラックスさせれば、手のひらの発汗も徐々に抑えることができます。前述した呼吸法を試してみてください。

足の裏の汗

足の裏には、汗腺が多く集中しているので、身体の中でも特にたくさん汗をかく個所です。足の裏の汗腺の数は、背中や胸の5倍から10倍もあり、1日にコップ1杯くらいの汗をかくともいわれています。

足の汗をそのままにしておくと、細菌によって汗が分解され脂肪酸を作られてしまい、この脂肪酸が足のにおいを発生させる原因にもなってしまいます。

清潔な足を維持するためのおすすめの方法は、木酢液を入れた足湯です。木酢液には殺菌効果があるので、雑菌の繁殖を抑え、足の不快なにおいを軽減することができます。

木酢液を入れた足湯とは、40度以上のお湯をバケツに入れて、木酢液をコップ1杯分加えて10~15分くらい足をつける方法です。少し面倒かもしれませんが、外出の前後にこの足湯を行うだけでも、かなり足の汗とにおいを抑えることができるのでおすすめです。

「不安から出る汗」まとめ

以上、緊張や不安、驚くことがあったりすると、汗をかいてしまう「精神性発汗」の原因と対策方法についてご紹介してきました。

これまで色々な対策方法をご紹介してきましたが、精神性発汗のいちばんの方法は、「開き直る」こと。

夜眠れないときに「早く寝なくては」と努力すると、よけい眠れなくなる状態と同じです。「こうなったら朝まで起きていよう」とあきらめてしまうと、なぜか眠くなるのと同じです。顔汗を抑える制汗ジェルで、顔の汗が気にならなくなると、それだけでリラックスできますし「一番目立つ顔の汗は抑えられているのだから、他は汗をもっとかいていい」と開き直ることができると、症状が改善されることがあります。