自律神経失調症と多汗の関係

admin 顔汗原因

自律神経と汗は、もともと大きな関係があります。

「自律神経失調症になると、必ず汗かきになる」というわけではありませんが、汗かきになりやすいという傾向はあります。自律神経がくずれると、発汗にかかわる交感神経が優位になって発汗刺激が強くなるからです。

 

なお、自律神経失調症は、まじめで勤勉、努力家の人に多くみられ、そのせいで精神性発汗を起こしやすくなるという側面もあります。

ここでは、自律神経失調症と多汗の関係についてご紹介します。

汗をかくのは自律神経失調症?

体温が上がると、人間は汗をかいて体内の熱を放出します。このような発汗は誰にでもある生理現象です。

けれども、「以前はこんなに汗をかかなかったのに、多量の汗をかくようになった」とか「不安を感じたり緊張したりすると、汗をかく」という場合には、甲状腺の疾患や更年期が原因だったり、自律神経失調症が原因である場合もあります。

まじめ、努力家の人は注意

自律神経のバランスが乱れてしまう原因はひとつではなく、いろいろな要素が複雑にからみあっています。ただし、まじめで努力家、完璧主義者の人ほど、自律神経のバランスをくずしやすい傾向があり、この性格が精神性発汗を引き起こしているともいえます。

発汗刺激となる自律神経は、交感神経ですが、この交感神経をコントロールする方法を身につけると、「汗をかくのではないか」という不安を払拭できて、減汗効果(汗が減る効果)が期待できることもあります。

生活の乱れが原因のことも

朝食を抜いたり、運動不足でエアコンをかけ部屋にずっといることが多いと、自律神経のバランスをくずして、多汗になることがあります。

以下のチェックリストのうち1つでも当てはまるものがあれば、要注意です。

自分自身の生活習慣を見直してみましょう。

顔汗等、自律神経失調症と汗に関連するチェック

他の病気が原因のことも

「急に大汗をかくようになった」「顔だけベトベトの汗をかく」という症状の場合には、まず糖尿病や甲状腺の疾患がないか診断をしてもらいましょう。糖尿病や甲状腺機能亢進症、更年期の場合でも顔の汗が増えることがあるからです。

これらの疾患が否定された場合には、精神性発汗が原因と考えられますので、心療内科や神経科を受診してみましょう。

 

自律神経失調症の汗…対策法は?

自律神経失調症が原因の多汗である場合、最も大切なのは「汗を気にしないこと」です。けれども、汗で悩んでいる人に「汗なんか気にするな」と言っても無理な話です。汗をかくのを気にしないようにしようとすればするほど、ますます汗は出てきてしまうものです。

ここでは、自律神経失調症の汗を抑えるための対策方法について、考えていきます。

多汗に効く呼吸法

自律神経をコントロールするためには、正しい呼吸法を身につけることが大切です。

呼吸法の基本はたった3つ。「息を吐く、息を吸う、息を止める」です。

 

①おなかを引っ込めて、古い空気を絞り出すようにして全部吐き出す(8秒)

②自然に息を吸って、新鮮な空気で肺を満たすことをイメージする(4秒)

③そのまま息を止める(16秒)

この呼吸法は即効性はありませんが、緊張や不安を感じる場面で意識するようにすると、徐々に効果が出てきます。

自律神経の働きを向上させる

自律神経を向上させ、汗腺を鍛えるためにおすすめなのが、毎日の入浴中にできるトレーニングです。

まずは、湯船の3分の1から半分くらいに43℃の熱めのお湯を入れて、ひざ下と肘先を10~15分ほどお湯につけます。

次に、先ほどの熱いお湯に水を足して、36℃3~38℃程度のお湯に10~15分ほどつかります。高温のお湯で高まった交感神経を落ち着かせることができます。

お風呂から上がったら、クーラーや扇風機で身体を乾かすのは避けて、あくまでも自然に乾燥させるようにしましょう。

このトレーニングを2週間程度続けることで、徐々に自律神経の働きを向上させ汗腺機能を高まって、効果を感じた人もいます。

顔汗には制汗剤

人目につきやすく、最も気になる顔汗は、制汗剤がおすすめ。

顔汗を抑えることで、安心して緊張が少なくなることで、身体全体の汗を抑える効果も期待できます。

つまり「もう大丈夫」という安心感から意識が汗以外に向けられ、ほかに神経を集中することで汗が減少するのです。

 

制汗剤は、さまざまなタイプがありますから、自分に合った製品を選択することが大切です。ただし、顔は身体より敏感なので、強い殺菌効果のあるものは避けて、やさしい原料の制汗剤を選ぶようにしましょう。

 

「自律神経失調症と多汗」まとめ

以上、自律神経と多汗の関係についてご紹介しました。

多汗の悩みは、身体の悩みよりむしろ心の問題の方が大きなウエイトを占めているケースが多いものです。

ここでご紹介した方法のなかから、自分にあったケア方法を見つけてください。