顔汗とストレスの関係-ストレス、不安は顔面多汗症の原因?

admin 顔汗原因

会社のノルマや学校での成績、地域社会の人間関係など、私達現代人はさまざまなストレスに晒されて生活しています。このようなストレスが日常的に続いて、そのストレスをうまく解消できない状態が続くと、やがてその影響が心身に深刻な症状の変化としてあらわれることがあります。

ストレスから、食欲不振や胃の痛みなどの症状が出る場合もありますし、異常な顔汗をかくという症状に悩む人もいます。

ここでは、ストレス、不安と顔汗の関係についてご紹介します。

 

ストレス、不安と汗の関係

会社や学校、地域社会での人間関係……私達現代人はストレスフルな生活を送っていますが、このようなストレス状態が日常的に続いていくと、やがてその影響が体調に大きな変化をもたらすことがあります。

胃の痛み、食欲不振に陥る人もいますし、過食に走ってしまう人もいます。肌荒れや髪のパサつきなどの美容面に影響することもありますし、ストレスや不安を感じると大汗をかいてしまう……という人もいます。

 

ストレスとホルモンバランス

精神的なストレスや不安は、実は発汗作用と密接な関係にあります。

人間の体は強いストレスや不安、緊張を感じると、体内のホルモンバランスを崩すことがあり、これが汗腺に影響をもたらすケースがあるのです。

わきが・多汗の原因ワキ汗を発する汗腺はアポクリン汗腺とエクリン汗腺様より引用

汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺がありますが、なかでもアポクリン腺は、特にストレス、不安、緊張などによって多くの汗を分泌することが分かっています。

このアポクリン腺は、においの原因となる汗を出す汗腺でもあることから、ストレスで体内のホルモンのバランスが乱れると発汗が促されて、においが強くなることもあります。

エクリン腺は、暑い時にかく汗を分泌する汗腺ですが、不安、緊張を感じるとアポクリン腺だけではなくこのエクリン腺からも汗が出ることもあります。

ちょっとした暑さやストレスなどですぐに汗をかいてしまう人は、このエクリン腺の働きが活発である可能性もあります。

 

汗かきと多汗症

私達人間が汗をかくのは、気候、食事、運動などによって上昇する体温を調節するための生理現象のひとつです。ですから、汗をかいてもこれらの変化に反応しているだけなら、気にする必要はありません。

しかしこのような生理現象と違うのが「多汗症」です。

多汗症を一言で言うとすれば、それは「体温調節の必要がない時に、多量の汗を分泌する症状である」といえるでしょう。

 

この多汗症には、全身に汗をかく「全身性多汗症」と身体の特定の部分にだけ汗をかく「局所性多汗症」があります。

 

ここでは、全身性多汗症と局所性多汗症の特徴についてご紹介します。

 

全身性多汗症

全身性多汗症とは、その文字の通り、顔、腹部、背中、胸、おしりなど全身に多量の汗をかいてしまう症状のことです。

体温を下げるための生理現象であるケースがほとんどですが、脳の視床下部の体温調節中枢の異常や、バセドー病、更年期障害など、さまざまな病気が原因となってホルモンバランスが乱れていることが原因である可能性もあります。

(※詳細は「多汗に潜む病気」で後述)

 

局所性多汗症

「多汗」のなかでも圧倒的に多いのが、脇の下や手のひら、顔、足の裏など身体の一部分に汗をかく局所性多汗症です。

局所性多汗症は、主にストレス、不安や緊張などによって自律神経のバランスが乱れることが原因であるケースが多いようです。

「手に汗を握る」「冷や汗をかく」ということわざもあるほどですから、精神的な緊張は発汗に大きな影響をもたらすものではあります。しかし局所性多汗症の人のなかには、異常に汗をかいてしまうケースもあり、その場合には悩みは深刻です。

 

局所性多汗症の人で足の裏に異常に汗をかいてしまう人のケースでは「靴下が汗で濡れてスリッパがはけなくなる」ほどの症状が出ることもありますし、顔の汗に苦しむ人のケースでは、「暑い日は汗が気になり、外を歩くことができない」など、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。

 

多汗に潜む病気

多量に汗をかく場合には、精神的な発汗が原因である場合がほとんどですが、なかには思わぬ病気が原因であることもあります。

ここでは、「多汗に潜む病気」についてご紹介します。

 

更年期

更年期によって女性ホルモンの分泌が減少することで、多汗症の症状がみられることがあります。

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲストロンには、汗腺を調節する機能が含まれていますが、更年期になるとこれらのホルモンバランスが崩れ、体温調節機能が低下してしまうからです。

また、更年期はイライラなど不安定な精神状態になってしまうことも多く、それが余計に汗をかく原因となっているとも考えられます。

 

その他の病気

汗は、更年期障害以外でも、さまざまな病気が原因である場合があります。

糖尿病を患っている人で急に汗を多量に書いた場合は、低血糖状態になっている可能性が考えられますので、この場合は早急に糖分を補給する必要があります。

また、甲状腺機能亢進症の人も異常に汗をかきやすくなります。甲状腺機能亢進症には、汗の他にも、手の震えや動悸といった症状があらわれることもありますので、早めに医療機関を受診しましょう。

 

「ストレス、不安と汗の関係」まとめ

以上、ストレス、不安と汗の関係についてご紹介しました。

ストレス、不安と汗は密接な関係がありますが、「また大汗をかいてしまうのではないか」と思いながら生活すること自体が、さらに大きなストレスになってしまい、発汗を促してしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。

そうならないためには、自律訓練法や軽い運動、寝る前のストレッチなど上手にリラックスする方法を見つけるのがおすすめです。

 

そして、「急に多量の汗をかくようになった」という場合には、更年期障害、糖尿病、甲状腺亢進症など、何らかの病気が潜んでいる可能性もあるので、まずは医師の診察を受ける方がよいでしょう。