漢方で!?のぼせ、多汗…女性ホルモンの乱れを改善

  admin 顔汗原因

のぼせ、多汗、イライラなど、女性ホルモンのバランスが乱れるとあらわれる不快な症状は、漢方薬で整えることができます。

ここでは、女性の不快な症状ごとに効果がある漢方薬についてご紹介します。

1.漢方医学とは?

漢方医学は、一人ひとりの症状や体質に合わせて処方を変え、身体と心をひとつものもとして考えながら、心身のバランスを整える治療を行います。漢方薬の処方も人それぞれであることから「個の医学」とも呼ばれています。

漢方医学では、漢方薬の服薬だけでなく鍼灸などを行うこともあります。

1-1.漢方薬の作用

漢方薬とは、自然由来の生薬を3種類以上組み合わせたもので、臓器や「気・血・水」のバランスの乱れを整え、症状を改善していく薬のことです。

生薬には、植物の葉、実、枝、樹皮などのほか、石膏や滑石(かっせき)など鉱物由来のもの、動物の皮や骨、昆虫などの動物由来なものなど、さまざまなものが使われます。そして、その性質のよって、上品(じょうほん)・中品(ちゅうほん)・下品(げほん)の3種類に分けられて考えられます。

生薬には、植物の葉、実、枝、樹皮などのほか、石膏や滑石(かっせき)など鉱物由来のもの、動物の皮や骨、昆虫などの動物由来なものなど、さまざまなものが使われます。そして、その性質のよって、上品(じょうほん)・中品(ちゅうほん)・下品(げほん)の3種類に分けられて考えられます。

漢方医学は、生薬の持っている性質を活かし、一人ひとりの症状や体質に合わせてきめ細やかに処方され治療していく考え方のもと、治療を行っていきます。

1-2.漢方薬の飲み方

漢方薬は、食前または食間の空腹時に飲みます。

空腹時は薬の吸収が良く、食事に含まれている成分の影響を受けにくいからです。食間に飲み忘れてしまった場合には食後に飲んでも問題ありませんが、飲み忘れたからと言って、2回分まとめて飲んだりするのは避けましょう。

漢方薬は、個々の症状や体質に合わせて処方されるので、自分に効果があったからといって人にあげないようにしましょう。

2.女性の不快な症状別漢方治療

漢方薬がどんなものであるかわかった次に、不快な症状別の漢方薬についてご紹介します。

ここでご紹介する漢方薬は、ほとんどが薬局でも購入可能ですが、漢方専門の医療機関を受診したり、漢方専門薬局で相談してから服用するようにしましょう。

2-1.めまい

めまいには、自分の身体のまわりがぐるぐる回るように感じる「回転性めまい」と、急に立ち上がった時に感じる「立ちくらみ」、足元がふわふわとする「浮動性めまい」などがあります。

めまいの原因は、過労、不眠、自律神経失調症、更年期障害などさまざまです。

漢方薬では、めまいを水分代謝の異常としてとらえ、水の代謝をよくするための薬を服用します。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、回転性めまいの症状を改善する漢方薬で、立ちくらみにも有効です。

真武湯(しんぶとう)は、浮動性めまいの症状を改善する漢方薬ですが、身体を温めて新陳代謝機能を高め消化機能を改善する効果もあります。

2-2.冷え性

冷え性は、身体全体は寒さを感じないのに、手足や腰など特定の部分だけに冷えを感じる症状のことをいいます。

冷え性は女性に多くみられる症状で、月経や更年期障害などによるホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが原因と考えられます。

漢方薬では、末梢の血流だけでなく全身の「気・血・水」でとらえて冷えを改善するための治療を行います。

冷えを改善する漢方薬としてよく用いられるのは、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)で、手足の冷えのみならず腰やお腹の冷えも改善することができます。

また、足腰の痛みも伴う場合には、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が処方されることもあります。のぼせの症状がある場合には、血液循環をよくするために桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)で冷えの症状を改善できる場合もあります。

2-3.のぼせ

熱が出ている訳でもないのに顔や首が熱くなるのぼせは、月経時や更年期障害のホットフラッシュでよくみられる症状です。

西洋医学では、ホルモン補充療法などを行いますが、漢方医学では、血の循環、気の巡りを整えて治療していきます。

のぼせの症状は、血液循環をよくするために桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)で改善できる場合があります。

また、不安や神経過敏など神経の高ぶりの症状がある場合には、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)が処方されることもあります。

2-4.ニキビ、肌荒れ

ニキビ、肌荒れは、月経不順や便秘、睡眠不足などが原因であらわれる症状ですが、過度な洗顔や化粧品が合わずにアレルギーを起こしている可能性もあります。

漢方医学では、治りにくいニキビや肌荒れについて、全身状態を改善しながら美しい肌へ導くために治療をしていきます。清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)は、炎症を緩和するための漢方薬ですが、皮膚によい成分が豊富に含まれているため、美肌には効果的です。

なお、皮膚の赤みやかゆみがある場合には、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)で症状が改善されることもあります。

2-5.便秘

漢方医学では、何らかの病気で腸が狭くなっていることが原因で起こる「器質性便秘」と、腸の機能低下で起こる慢性的な便秘である「機能性便秘」に分けて、それぞれの症状に沿って漢方薬を処方します。

腸が丈夫で便秘以外の不快な症状が特に見られない場合には、「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」が有効です。

胃腸の弱い人であれば、大建中湯(だいけんちゅとう)が処方されることもあります。

3.まとめ

以上、女性ホルモンの乱れによる不快な症状と、その症状を改善する漢方薬についてご紹介しました。

漢方薬は、女性ホルモンの乱れやストレスが原因であらわれる、さまざまな症状を改善するために非常に効果があります。しかし、同じ症状でも体質や生活習慣が異なれば、効果が出る漢方薬は異なります。

専門家のアドバイスを受けながら、楽しく安全に症状を改善していきましょう。