発汗、イライラ・・・PMS(月経前症候群)の症状と対策

  admin 顔汗原因

生理前になると、落ち込みやすくなったりイライラしたりといった精神的な不調を感じたり、頭痛やむくみなどの身体的な不調を感じた経験をもつ女性は、多いのではないでしょうか。

では、このようなPMSの症状はなぜ起こるのでしょうか。そして、PMSの不調を緩和させるためにはどうすればよいのでしょうか。

1.そもそもPMSって?

PMSとは、Premenstrual Syndromeの略称で、和訳すると「月経前症候群」です。

このPMSは女性特有の症状で、生理の予定日の約1週間前から3日くらい前になる心身が不安定になる症状のことをいいますが、症状の期間は人それぞれで、排卵直後から症状があらわれる人もいます。そして、生理が始まってしばらくすると症状が消えていくという特徴があります。

生理前になると、急にイライラしたり過食気味になったのに、生理が始まるとその症状がおさまる場合には、それはPMSの症状である可能性が高いといえます。

PMSは、女性が出産するためになくてはならない身体の動きであり、PMSがあらわれることは決して悪いことではありません。けれども症状が重く、日常生活に支障をきたすようであれば、何らかの対策をとる必要があります。

2.PMSが起こる原因

PMSがなぜ起きるのかという主な原因は、ホルモンの急激な増減とセロトニンの分泌異常の2つが考えられています。

ホルモンの急激な増減

脳下垂体から分泌されるホルモンは、視床下部でコントロールされていて、視床下部から指令があると脳下垂体からホルモンが分泌されます。そして血液にのって身体をめぐります。PMSは、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)などの分泌が急激に増減すると、心身にさまざまな不調があらわれるといわれています。

セロトニンの分泌異常

セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与するホルモンです。また、興奮を抑えたり、血管を収縮させる働きを持っています。

エストロゲンが減少すると、セロトニンの分泌も減少します。このセロトニンが不足すると、精神的な不調があらわれることがあります。

3.PMSの主な症状と対策

PMSの症状は、心理的身体的な症状が同時にあらわれる女性が多いようです。

ここでは、PMSの主な症状をご紹介します。生理前に思い当たる症状が出ていないかチェックしてみましょう。

そして、症状別に必要な対策を知っておきましょう。

頭痛

頭痛には、自律神経が乱れたことで起こる頭痛と、セロトニンが減少して脳の血管が拡張したために起こる頭痛があります。

自律神経が乱れたことで起こる頭痛は、エストロゲンとプロゲステロンの濃度が急激に増減することが原因で起こります。また、セロトニンが減少することで起こる頭痛は、妊娠せずにエストロゲンが減少することによって起こります。

自律神経が乱れたことで起こる頭痛であれば、市販の頭痛薬で改善できますが、セロトニンが減少したことで起こる頭痛には、市販の頭痛薬は効果がありません。

医療機関を受診して、片頭痛の薬を処方してもらうとよいでしょう。

むくみ

生理が始まると血液から大量の血液が失われるため、生理前からプロゲステロンが生理に備えて大量の水分を蓄えようと働きます。そのため、生理前になると身体がむくみ、体重が増加することがあるのです。

このような生理前のむくみは、ストレッチやマッサージを行ったり、水分を排出するカリウムやカルシウムなどの栄養素を摂取して、水分の代謝をよくすると症状を改善させることができます。

過食・拒食

生理前になると、食欲が増してしまったり、全く食欲がなくなる場合があります。

これは、生理前にホルモンバランスが変化して糖代謝が変化し、血糖値が下がりやすくなっていることが原因と考えられています。

生理前に過食・拒食の症状があらわれる人は、この時期に食事バランスを特に意識することが大切です。生理前になったら、意識的にジムに行くのを増やすなどの工夫も、過食・拒食に効果があります。

肌荒れ、湿疹

プロゲステロンは、皮脂の分泌を活発にするので、肌が荒れたり湿疹ができやすくなります。人によっては毛穴の開きが気になったり、湿疹などのアレルギー症状が出ることもあります。

これは肌が子宮を守ろうとして老廃物を外に出そうとしていることが原因と考えられていますが、女性にとって肌荒れ、湿疹はストレスの元になってしまうこともあります。

化粧品を見直して、油分を含まない保湿をこころがけることで、症状が改善されることもあります。また、漢方薬の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)で症状が改善されることもあります。

のぼせ、ほてり

のぼせ、ほてりは、プロゲステロンによって血管が拡張し体温が高くなることで起こる症状です。また、ほてりは血液の循環が原因となることもあります。

のぼせやほてりは、血液がたくさん流れている首を冷やすことで、体温が下がり症状が改善します。また、漢方薬の加味逍遥散(かみしょうようさん)で症状が改善されることもあります。

多汗

プロゲステロンが増えると、汗の分泌がさかんになります。また、ホルモンバランスが乱れて交感神経が優位になると、体温調節の機能が低下して汗が多くなることがあります。

この多汗の症状は、漢方薬の加味逍遥散(かみしょうようさん)や制汗剤で症状が改善されます。なお、制汗剤は身体用と顔用を分けて使うようにしましょう。

身体用の制汗剤は刺激が強いため、顔に使ってしまうと、肌荒れの原因になってしまうこともあります。顔に制汗剤を使う場合には、顔にも使える優しい成分の制汗剤を使うようにしましょう。

まとめ

PMSの症状は人それぞれですが、自分の症状に合わせて必要な対策を行うことで、不快な症状が改善されるケースは多々あります。

女性に生まれた以上、女性ホルモンと上手に付き合っていく方法を見つけることはとても大切です。

なお、うつ病や慢性疲労症候群など、PMSと間違えやすい病気もあるので、症状が強い場合は、病院を受診するようにしましょう。