多汗、むくみ…女性の「身体の不調」は、女性ホルモンバランス?

admin 顔汗原因

ホルモンとは、体内で分泌され身体機能を調節する化学物質のことです。

人間の身体内では、100種類以上のホルモンが分泌されていますが、このうち卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つを、女性ホルモンと呼んでいます。

 

女性ホルモンには、肌のハリや弾力を保つなど、女性を若々しく保つ働きがあるほか、精神状態を安定させるなどの働きがあります。そして、この女性ホルモンバランスがくずれると、ほてりやのぼせ、肌荒れやイライラなどのほか、月経不順や多汗やむくみ、腹痛などのさまざまな心身の不調があらわれることがあります。

 

女性ホルモンの乱れが原因の身体の不調は、原因をきちんと知れば、解決法が見えてくるものです。

 

女性ホルモンと身体の不調

女性ホルモンと女性の身体の不調には、密接な関係があります。

けれども、どのような不調がどの程度あらわれるのかについては、個人差があります。なぜなら、女性ホルモンのバランスは、ライフスタイルによって千差万別といえるからです。

大切なのは、不調を感じたら、早めに自分に合った解消法を見つけていくということです。

もちろん、女性ホルモンのバランスの乱れ以外に不調の要因がある可能性もあるので、症状を見極める場合には十分注意しながら、ひどくならないうちに自分に合った解消法を見つけましょう。そして、必要に応じて医療機関を受診するようにしましょう。

 

月経不順

女性ホルモンのバランスが乱れると、月経不順の症状や、月経血の変化がみられることがあります。「月経周期が短くなった、長くなった」「月経血の量が増えた、減った」などの症状があらわれた場合には、ホルモンバランスの乱れを疑いましょう。

 

卵巣が元気に働いている時は、月経は25日~38日の周期でやってきます。けれども、ストレスなどが原因で、脳下垂体から出る卵巣への指令ホルモンのバランスがくずれてしまうと、月経が不規則になることがあります。

とくに、40歳を過ぎる頃からは女性ホルモンの分泌が急激に低下するので、月経に変化が起こりがちです。

 

月経の周期が短くなったり、経血の量が増えたりする場合には、貧血を起こすこともあります。鉄分を多く摂ることを心掛け、無理なダイエットは避けるようにしましょう。

 

なお、月経不順が長く続くようなら、低用量ピルで周期を安定させることもできますので婦人科を受診しましょう。低用量ピルは、エストロゲンを補う効果もあるので体調が良くなりますし、骨粗しょう症を予防する効果も期待できます。

 

腹痛

排卵から月経までは、プロゲステロンの働きで身体がむくみやすくなります。そのうえ、血液の循環も滞りがちになるので、おなかが張ったり痛みが起こりやすくなったりするのです。

この時期に長時間座ったまま仕事をしたり、疲れやストレスが溜めてしまったりすると、ますます症状が悪化するので、気を付けましょう。

この時期は、とにかくゆったりと過ごすことを心がけ、弱っている胃腸をいたわって、消化の良い食事をゆっくり食べるよう心がけたいものです。

食事をあわてて摂るなどしてしまうと、その時に空気を一緒に飲み込んでしまっておなかが張り、ますます腹痛がひどくなってしまうこともあります。

このような腹痛には、腸の運動を高めるためのマッサージが効果的なことも。

お腹まわりを温めながら、時計回りにゆっくり優しくマッサージしたり、下腹部を延ばすようなストレッチを行うようにしましょう。

 

なお、腹痛の原因が卵巣のう腫などの病気であることもあります。

2週間以上症状が改善しないようなら、一度病院で検査を受けることをおすすめします。

 

のぼせ・多汗・ほてり

女性ホルモンのバランスが乱れると、のぼせや多汗などの症状があらわれることがあります。手足は冷えているのに、上半身だけがカーッと熱くなったり、顔の汗が多量に出て止まらなくなるなどの症状は、エストロゲンの分泌が低下し自律神経のバランスが乱れてくると、あらわれやすい症状です。

自律神経は、緊張、不安などの精神的なストレスの影響も受けやすく、ストレスが症状を悪化させてしまうこともあります。

 

このような乱れがちな自律神経を安定させるには、ハーブティがおすすめ。のぼせや多汗を抑えるセージをブレンドしたハーブティで、リラックスする習慣を持ちましょう。

 

のぼせ・多汗・ほてりは、そのことを気にしすぎると、ますます症状が強くあらわれてしまいます。これは、交感神経の緊張が症状を悪化させてしまうためです。

けれども、のぼせ・多汗・ほてりで悩んでいる人に「気にするな」と言っても無理な話ですよね。そんな時は、顔にも身体にも使える制汗ジェルや、自律訓練法、漢方薬などを試してみるのがおすすめです。制汗剤で顔の汗が気にならなくなったり、自律訓練法で気持ちをリラックスすると、症状が改善することがあります。

 

なお、のぼせ・多汗・ほてりは、甲状腺機能亢進症や、高血圧、心臓病が原因の場合もあります。症状が長引く場合には、医療機関の検査を受けることをおすすめします。

 

むくみ

むくみの原因は、冷え、運動不足、睡眠不足、塩分の取り過ぎ、加齢による代謝の低下など、さまざまです。心臓病や腎臓病、甲状腺の異常が原因であることもあります。

 

女性ホルモンのプロゲステロンには、体内に水分をため込む働きがあるので、このプロゲステロンの分泌が多くなる月経前には、とくにむくみやすくなっています。

 

 

身体の余分な水分は、汗を出して外に出してしまうのが、最も効果のある方法です。

長めに半水浴して汗をかいたり、積極的に身体を動かすなどして、上手に汗をかくようにしましょう。

 

ただし、いつまでもむくみがとれなかったり、発熱や息切れなどの症状がみられる場合には、腎臓病などの病気がかくれているかもしれません。早めに、医療機関を受診しましょう。

 

やせにくい

もともと女性は、排卵から月経前までの応対期には、身体が水分をためようとするので、太りやすい傾向があり、食欲も増加します。それは、その時期に多く分泌されているプロゲステロンの影響です。

月経を過ぎて、エストロゲンが多く分泌される卵胞期になると代謝が活発になり、同じ量を食べていても太らなくなります。

 

また、エストロゲンなどの女性ホルモンが低下してくると、代謝が落ちて脂肪をため込みやすい身体になります。「それほど食べていないのに太る」などの症状は、ホルモンが低下し基礎代謝が落ちていることが原因かもしれません。

 

女性ホルモンを安定させ、体重を安定させるためには、低用量ピルやホルモン補充療法(HRT)が効果的なこともあります。とくに月経前症候群(PMS)には、過食の症状が出る人もいるので、精神を安定させる低用量ピルは有効といえるでしょう。

 

ただし、体重の変化に加えて「肌がカサカサする」「すぐ疲れる」などの症状がみられる場合には、甲状腺ホルモンの異常や、糖尿病、消化器系の病気が原因であることもあるので、医療機関で血液検査など受けることをおすすめします。

 

 

「女性ホルモンと身体の不調」まとめ

以上、女性ホルモンと身体の不調について、ご紹介しました。

ホルモンが乱れて身体に不調があらわれている場合には、食事や運動、睡眠などに気をつかうことで、ずいぶん症状が改善されるものです。

ひどくならないうちに、自分に合った解消法を見つけるようにしましょう。