顔面多汗、ほてり、イライラ…更年期の不調をやわらげるホルモン補充療法とは

admin 更年期

更年期には、ほてりやのぼせ、顔汗、動悸、イライラなどのさまざまな不調があらわれます。

このような、女性ホルモンの減少によって起こる更年期のさまざまな不調は、女性ホルモンを補う「ホルモン補充療法」で改善することができます。ただし、「ホルモン補充療法」には副作用が出る可能性があることから、投与については医師の説明を聞き慎重に検討することが必要です。

 

更年期のさまざまな不調

更年期には、ほてりやのぼせ、顔の多汗、関節痛、肌荒れといった身体の不調や、イライラ、不安、落ち込みなどの精神的な不調など、さまざまな不調があらわれることがあります。

けれども、これらの更年期の不調は、病院の一般的な検査で異常と診断されることはないため、不調の原因が何であるか判断しにくく、治療が必要なのか分からないというケースがほとんどです。

こんな時にぜひ受診したいのが、婦人科です。

婦人科といえば、妊娠や出産、女性特有の病気の時に受診するというイメージが強いと思いますが、更年期障害の治療を積極的に行っている婦人科もたくさんあります。

とくに「女性外来」「更年期外来」など特別な科を置いている病院であれば、更年期障害の治療に積極的に取り組んでいると考えられますので、ネットや書籍で積極的に情報を集めてみましょう。

 

更年期障害の治療

更年期障害の治療は、大きく分けて薬物療法とカウンセリングがあります。

更年期障害のさまざまな不調のなかでも、ほてりやのぼせ、顔の多汗などの血管運動神経症状が強くあらわれる場合には、ホルモン補充療法が有効です。

また、自律神経調整薬や漢方薬が用いられることもあります。

今回は、さまざまな治療のうちホルモン補充療法についてご紹介します。

 

ホルモン補充療法とは

ホルモン補充療法とはとは、エストロゲンの減少によって起こるさまざまな不調を治療したり予防したりすることを目的として、エストロゲンを補充する治療法です。

更年期障害の症状のなかでも、ほてりやのぼせ、顔の多汗など血管運動神経症状が強い場合には、このホルモン補充療法で改善される場合が多々あります。

なお、このホルモン補充療法は、骨粗しょう症や記憶力の低下、うつ症状などの改善にも効果的です。

 

ホルモン補充療法の種類

ホルモン補充療法で使用される薬剤には、さまざまな種類がありますが、大きく分けると飲み薬、貼薬、塗り薬(ジェル)の3つがあり、好みによって選ぶことができます。

そして薬剤に含まれるエスロトゲンには、「結合型エストロゲン」と「エストリオール」と「エストラジオ―ル」の3種類があります。

「結合型エストロゲン」

卵胞ホルモン薬と言い、古くから使われている飲み薬です。

肝臓への負担が大きく、血液中の中性脂肪を増加させてしまうというリスクがあります。

「エストリオール」

効果が弱い分、発がん性等の副作用の少ない製剤です。

「エストラジオ―ル」

卵巣でつくられているものと同じエストロゲンで、皮膚から吸収されるものは、肝臓への負担が少なくなります。

 

後で詳しくご紹介しますが、ホルモン補充療法は、エストロゲン製剤には子宮内膜が増殖して子宮がんの発生リスクが高まるリスクがあると言われています。

そのため、子宮のある女性には必ずプロゲステロン製剤を併用します。

 

ホルモン補充療法の副作用

ホルモン補充療法は、さまざまな更年期の不調を改善することができますが、女性ホルモンを補充することで、リスクが高まる病気もあります。

がんの問題

子宮体ガンや乳がんは、エストロゲンで発育が促進される作用がありますので、過去に子宮体ガンや乳がんにかかったことがある人は、ホルモン補充療法を受けることはできません。また、子宮体ガンや乳がんにかかったことがない場合でも、エストロゲン製剤を単独で5年以上使用すると、子宮内膜が増殖して子宮がんの発生リスクが高まると言われています。

そのため、子宮のある女性には必ずプロゲステロン製剤を併用します。

ただし、プロゲステロンを併用したホルモン補充療法でも、5年以上続けると乳がんの発生率が少し高まるといわれていますので、長期使用を行う場合は医師にしっかりと相談することが大切です。

 

イライラ、むくみ、吐き気、体重増加

ホルモン補充療法を受けることで、イライラ、むくみ、吐き気、体重増加などの症状が起こることもあります。これらの副作用は、ホルモン剤の投与量や投与方法を調整すると緩和することができますので、医師とよく相談しながら、自分に合う方法を見つけましょう。

 

「更年期のホルモン補充療法」まとめ

以上、更年期障害の治療法であるホルモン補充療法について、ご紹介しました。

これまで述べてきたように、ホルモン補充療法には副作用もありますし、万能ではありません。

大切なのは、ホルモン補充療法についてしっかりと理解したうえで、納得してから治療を受けることです。副作用を心配しながら治療を受けても、かえってストレスを感じてしまってよい結果にはつながらないはずだからです。

ですから、自分の症状や不安に思っていることを、素直に伝えることができる婦人科を選ぶことがとても大切になってくるのです。

 

なお、ほてりやのぼせ、顔汗のなかでも、特に顔の汗が気になる場合には、顔にも使える制汗剤がおすすめです。ホルモン補充療法で心配な副作用もほとんどありませんし、皮膚に優しい成分でできている制汗剤を選べば、顔に使っても安心です。

顔の汗だけとにかく止めたい!と