イライラ、過食、不眠…女性のこころの不調の原因は女性ホルモン?

admin 更年期

月経前や更年期になると、今まで普通にやり過ごしてきたことが急に不安になったり、何でもないことでストレスを感じやすいことが多くなってきます。

 

このような症状は、女性ホルモンのバランスが乱れていることが原因で起こっている可能性があります。

ここでは、このような女性ホルモンバランスの乱れと心の変化にどう向き合えばいいのか、そしてどのように対処すればよいのかについて、ご紹介します。

 

女性ホルモンと「こころ」の関係

「月経前にイライラする」「怒りっぽくなった」などの症状は、女性ホルモンの低下が原因である可能性が大。

月経前のイライラは、月経前症候群(PMS)の症状のひとつで、排卵後から月経までの黄体期のホルモン変動が原因であるといわれています。

30代~40代になると、それまで規則的に分泌されていた女性ホルモンがだんだんと低下し、むくみ、顔汗などの身体の不調や、イライラ、不安などの精神的な不調があらわれることがあります。

さらに、エストロゲンの低下によって脳内の神経伝達物質セロトニンなどの代謝が悪くなってしまうと、ささいなことでクヨクヨしたり、落ち込んだりすることが増えてきます。

 

そもそも女性ホルモンとは

「女性ホルモン」という言葉は聞いたことが多いと思いますが、そもそもそれがどんなものなのか、正確に知っている人は少ないのではないでしょうか。

 

女性ホルモンは、健康や若々しさを維持するのに必要なホルモンで、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。

 

エストロゲン(黄体ホルモン)は、卵巣のなかの卵胞から分泌されるホルモンで、女性らしさをつくるホルモンです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)は、排卵後に卵巣にある黄体から分泌されるホルモンで、月経を起こすホルモンです。

 

ホルモンは、10歳前後に分泌が始まって、50歳過ぎまで分泌が続きます。

月経が起こって妊娠・出産をしたり、身体つきが女性らしくなるのは、この女性ホルモンの働きが原因です。

 

女性ホルモンの変化

女性ホルモンの分泌量は、女性は生まれてから思春期、成熟期、更年期と、それぞれの段階ごとに変化していきます。

女性ホルモンは、妊娠・出産に適した成熟期を追えると、だんだんと分泌量が減少していきます。そして、その後50歳前後で女性ホルモンは急激に減少し、やがて月経がなくなります。

 

こころの不調と対処法

女性の身体と心の変化には、女性ホルモンが大きく関わっていると言われています。女性に身体の不調や精神的な不調があらわれるのは、女性ホルモンが減少し始める時に多く見られる症状です。

ここでは、女性ホルモンが減少することであらわれる、主な心の変化について、ご紹介します。

 

イライラする

「月経前になるとイライラする」「ささいなことで、怒ってしまう」などの症状は、女性ホルモンの低下が原因であるケースがほとんどです。

とくに、30代~50代は、仕事や夫婦間の悩み、育児疲れなど、日常生活のストレスが多いもの。ただでさえストレスフルな生活に、さらに新たなストレスが加わると、ますます症状が悪化してしまいます。

ひどくなると、自律神経が乱れ、うつ病や自律神経失調症などの症状があらわれることもあります。

 

このようなイライラが続く場合には、生活習慣を見直すことが大切です。

とくに、寝不足はイライラを増幅させてしまうので、まずはたっぷり睡眠をとるようにしましょう。眠れない時には、足湯や半身浴で脳をリラックスしてからベッドに入るとよいでしょう。

また、月経前のイライラがひどいようなら、低用量ピルが効果的です。我慢せずに女性外来を受診してみましょう。

 

不安になる

「気分が落ち込み、やる気が出ない」「急に不安な気持ちになる」といった症状は、女性ホルモンが低下したことが原因で起こる「うつ症」状の可能性があります。

特に更年期には、卵巣機能が低下して女性ホルモンの分泌が減るので、脳のセロトニン代謝が悪化してしまいます。これにストレスが加わると、よけいに落ち込んだり不安になったりして、生活に支障が出ることもあります。

 

このような心の不調には、「セントジョーンズ」というハーブで効果が改善できる場合もあります。

このセントジョーンズは、不眠や月経前症候群(PMS)にも効果が期待できます。

その他、すがすがしい香りのバジルをそばに置くなどの方法も有効です。鎮静作用のある成分が含まれているので、落ち込んだ気持ちを引き立ててくれます。

 

だるい、疲れやすい

「ちょっと動くとすぐ疲れるようになった」「だるくて何もやる気が起きない」といった症状は、ちょっとした出来事がきっかけであらわれ始める症状です。

こんな時は、無理せずに開き直ってしまうことがが大切。そして、身体を休めることを優先させてください。

好きな本や映画などで上手に気分転換をしながら、「あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ」といった気持ちを、一度全部忘れてしまいましょう。

思い切り気分転換した後の方が、きっと能率もアップするはずです。

 

なお、疲れやだるさが続くようなら、漢方薬がおすすめです。「八味地黄丸(はちみじおうがん)」「補無視益気湯(ほちゅうえっきとう)」などは、身体の弱った機能を元気にしてくれる漢方薬です。

 

ただし、だるさや疲れなどの症状の他に、声がかすれる、まぶたがはれぼったくなったなどの症状も現れた場合には、甲状腺機能低下症の疑いもあります。早めに婦人科や内科を受診しましょう。

 

不眠・日中の眠気

「寝つきが悪い」「日中、何時も眠い」といった症状は、寝れば治るというものではなく、どんなに寝ても、かえって疲労感がつのってしまうこともあります。

これは、眠りの質が悪いことが原因だったり、疲労やストレス、アルコールの飲み過ぎが原因かもしれません。また、月経前症候群(PMS)の症状のひとつとして月経前に眠気が強くなることもあります。

このような不眠・日中の眠気を改善するためには、「眠りにつくまでの過ごし方」がとても大切です。寝る前の仕事、ゲーム、スマホ、飲酒は脳を刺激して眠りの妨げになってしまいますので、寝る2時間前にはスマホもパソコンもお酒もやめて、好きな本を読むなどしてゆっくり過ごすようにしましょう。

また良い睡眠をとるためには、日頃の生活習慣を見直すのも大切です。朝、ウォーキングをして一日のリズムをつくったり、寝る前にカモミール、ラベンダーなど、リラックスできるハーブティを飲むなどの自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。

 

過食・食欲減退

「月経前になると食欲が出る」「食べる気が起きない」などの症状があらわれた場合は、その原因を見極めることがとても大切です。

よくあるのが「月経前になるとイライラして、つい食べ過ぎてしまう」というケースですが、これは月経が始まればイライラもおさまりますので、あまり心配することはありません。

ただ、悩みやストレス、疲労の蓄積が原因で、過食や食欲不振になったりすることが続いているようであれば、要注意。

ウォーキングやジョギングなどの適度な運動を心掛け、ストレッチやマッサージをするなど、生活にすぐ取り入れられるリラックス法を試してみましょう。

なお、過食を抑えるためには、ベルガモットというアロマオイルがおすすめ。

食事の前にティッシュペーパーなどにベルガモットオイルを1滴たらして、においをかぐと、リラックス効果から過食を防ぐことができます。

 

「女性のこころの不調の原因と対策」まとめ

以上、女性のこころの不調の原因と対策についてご紹介しました。

健康的な生活を心掛け、身体や心が健康になれば、ホルモン力もアップし、自然と美しさも磨かれていくもの。

いつまでも若々しく、そして何よりも自分自身が楽しく充実した生活を送っていくためにも、生活習慣の見直しや、自分に合ったリラックス法を見つけておくことは、とても大切です。

まずはできることから少しずつ始めてみましょう。