ほてりや顔面多汗…ホットフラッシュの「ホルモン剤」以外の治療法

admin 更年期

ほてりやのぼせ、顔の多汗…などのいわゆる「ホットフラッシュ」と呼ばれる症状は、更年期障害の症状のなかでも、とくに多くみられる症状のひとつです。このホットフラッシュの症状を改善するためには、ホルモン補充療法や顔専用の制汗剤などが有効です。

 

しかし、ホルモン補充療法は以前乳がんの発症リスクが高まるというデータがあったこともあり、「できればホルモン補充療法ではなく、他の治療法を探したい」という人もいるようです。

それでは、ホルモン補充療法以外の治療法としては、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、ホルモン剤以外の処方薬についてご紹介します。

 

ほてりやのぼせ、顔の多汗の治療

「ホットフラッシュ」は女性ホルモンが大きく関係しています。

女性ホルモンには、もともと汗腺の調節機能がありますが、更年期になるとこの女性ホルモンの分泌が低下するため、体温調節がうまくいかなくなってしまうのが原因です。

 

40代後半から50代の女性で、「身体を動かしているわけでもないのに、急に顔だけ汗をかく」「寝汗がひどい」などの症状があらわれたら、それは更年期障害の症状である「ホットフラッシュ」である可能性が高いといえるでしょう。

 

ホルモン補充療法や制汗剤

ホットフラッシュには、ホルモン補充療法や顔専用の制汗剤などが有効です。

ただ、ホルモン補充療法は頭痛や体重増加などの副作用が、あらわれる場合もあります。そのため、「できればホルモン補充療法以外の方法で、症状を改善したい」という人も多いようです。

 

なお顔専用の制汗剤は、顔に使える優しい成分でつくられているので、副作用や肌トラブルなどのリスクもほとんどないので、特に顔の汗に悩んでいる女性は、制汗剤を使用するケースが増えています。

 

サプリ(女性ホルモンや汗を予防するサプリ)

人によっては、ホットフラッシュの症状がイソブラホンなどを多く含むサプリメントを使用することで改善されることもあります。

イソブラホンには、女性ホルモンの働きを高める作用があるほか、骨を守る、肌の若々しさを保つなどの効果も期待できます。毎日1度は大豆食品を摂取するようにしたいものですが、それが難しい場合にはこのようなサプリメントで補うのもよいでしょう。

また、身体の熱を冷まして、汗をかきずらくするサプリメントも最近では販売されています。

更年期の症状が良くならないけど、せめて多汗でもなんとかしたいという方にはおススメです。

 

ホルモン補充療法以外の処方薬

ホルモン補充療法以外の処方薬としては、セロトニン、ガバペンチンなどの処方が効果的な場合もあります。ここでは、ホルモン補充療法以外の処方薬についてご紹介します。

 

選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)

セロトニンは、脳内の神経伝達物質の一種です。気分や行動、食欲、体温調節や睡眠などに重大な影響を及ぼすと言われています。

選択的セロトニン再取込阻害薬は、セロトニン濃度を高める作用があり、元々はうつ病を適応とする薬ですが、慢性的なほてりやのぼせにも効果があらわれることがあります。

ただし、吐き気、体重減少、性欲減退などの副作用があらわれることがあります。

 

ガパペンチン

ガパペンチンは、てんかんを適応とする薬ですが、ほてりやのぼせの症状を改善させることもできます。

ただし、ガパペンチンは、胃酸を中和する制酸剤を飲んだ後は吸収しにくくなってしまうので、制酸剤を飲んだあとは、2時間はガパペンチンを服用することはできません。また、めまい、ふらつき、疲労感などの副作用があらわれることがあります。

 

クロニジン

クロニジンは、もともと高血圧の治療のために開発された薬ではありますが、軽度ののぼせやほてりにも効果があるとされています。

ただし、クロニジンには、SSRIやガパペンチンなどの効果はなく、眠気やめまい、便秘などの副作用があらわれることがあります。

 

ピル

低用量ピルは、排卵を抑制する作用があります。

低用量ピルには妊娠をふせぐほかに、ほてりやのぼせなどの症状を軽くする効果もあります。また、月経の不快な症状を軽くするなどのメリットもあります。

低用量ピルは、健康でたばこを吸わない女性であれば、閉経するまで服用することができます。

ただし、低用量ピルのホルモン投与量は、ホルモン補充療法と比較するとかなり多くなるので、血栓症などのリスクも高まります。

 

「ホルモン剤以外の治療法」まとめ

以上、ホルモン補充療法以外のホットフラッシュの治療法や処方薬についてご紹介しました。

確かにホルモン補充療法には、血栓症が発症するリスクや、乳がん、子宮内膜がんなどの発症リスクも高くなるというデータもありました。

しかし最近では、乳がんのリスクが上昇しないと考えられていますし、子宮内膜がんは、プロゲスト―ゲンとの併用で防ぐことができます。

実際には、こうした病気になる人はわずかですし、病気の原因はホルモン補充療法ではなく、喫煙や飲酒、肥満といった別の原因が、重大な影響を及ぼしている可能性もあります。

大切なのはこれらのリスクを理解して、更年期外来の医師に相談しながら、広い視野から治療法を検討することです。