顔汗を止めるにはボトックス?神経ブロック?手術?目指せ汗しらず顔!

admin 顔汗対策

手術やボトックスと聞くと大変なイメージが伴いますが、顔汗を止める為の治療は比較的肉体の負担が軽いです。顔汗をはじめ更年期のホットフラッシュや、顔面多汗症で深刻に悩んでいる方でも効果を感じられると思います。

今回はどのような治療があるか、良い点やリスクを解説いたします。

身体の負担が軽い順から紹介していきます。

1. ボトックス

シワの改善でも知られているボトックス注射は、実は顔汗の症状を緩和する効果もあります。ボトックスとは、ボツリヌス菌の毒素を除いて注射し神経伝達物質の分泌を抑制する事で筋肉の動きを麻痺させてシワを消します。実は、汗も同じ神経伝達物質の『アセチルコリン』の働きで出てきます。つまり、ボトックス注射を打つことで顔汗も止めることが可能です。ただし、一時的に麻痺させるだけなので、約1ヶ月は強い効果が持続しますが徐々に効果が薄くなり、4ヶ月~6ヶ月前後で効果がなくなってしまいます。

良い点

身体の切開はない為、負担はこの中では最も少ない方法です。

悪い点

長期的には効果がありません。

 

2.  神経ブロック

交感神経を麻酔で痺れさせ汗を止めます。ボトックスと同じ原理で、発汗の信号を抑えて汗を断ちます。こちらは処置を何度か繰り返す必要があり、何度も通院しなければなりません。また、こちらも数か月経過すると効果が減ってきてしまいます。

良い点

身体の切開はないので、負担が少ないです。

悪い点

長期的な効果はなく、何度か麻酔を打つ処置を行う必要があります。

3. 手術で神経を切断

1と2では数か月しか効果を望めない事が分かりましたが、長期的な視野でみると手術がおすすめです。中でも胸腔鏡下交感神経節遮断術(ETS)という手術が最も効果的です。

こちらも神経に着目しますが、手術では神経を切断するか医療用クリップで神経を止めて、発汗の信号を遮断します。手術といっても、TVで見るようなお腹を大きく切り開くようなタイプではなく、脇の下に数ミリの穴をあけて、そこから神経を遮断します。こちらは切断してしまうとかなりの確率で長期間汗を抑えられます。クリップの場合、交感神経の回復力でまれに神経が元に戻ってしまい、効果がなくなってしまう事もあります。したがって、確実に顔汗を止めたい!とご希望の方は、神経切断をおすすめします。

手術跡は目立ちません。

良い点

長期的に効果が持続します。また、手術跡が目立たず手術も体を大きく切らないので、1日で済むこともあります。

悪い点

顔汗を止める効果はありますが、リスクが他の治療よりあります。

①『代償性発汗』

顔汗を止めてしまった場合、他の部位から汗が出てしまします。ほぼすべての方に起こりますが、どの程度の発汗量かは個人差があります。

汗は本来、体温調節機能の為にかくものです。汗をかかないと熱がこもって死亡してしまいます。それを防ぐために他の部位で顔から流れるはずだった汗を代わりに出すのです。

②ホルネル症候群

神経を傷つけてしまったことで、まぶたの垂れ下がりや瞳孔の収縮が起こることがあります。医療機器の進歩で正確な手術ができるようになり、このリスクが起こる確率は大幅に減少しています。

③心臓への負担

手術の規模にもよりますが、大きく神経を切断する場合は心臓につながる神経の一部も一緒に切断することがあります。その後、心拍数の減少や不整脈になってしまう可能性があります。

 

手術を決心された方はどちらの科に行けばいいのか分からないと思いますが、別の記事でどの科が適しているかや費用を解説しています。こちらでも合わせてご確認下さい。

ひどい顔汗は病院へ!どこへ行けば?どれぐらいかかるの?

費用に関しては、約10~14万円前後となっていますが、こちらは「多汗症」で保険適用された場合の値段です。また、病院によっては手術費用と別に診断料などを請求される事もあります。もう少し多めの金額を見積もっておいた方が良いでしょう。

高額になってしまった場合でも、1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を国が後日支給する「高額療養費制度」という制度があります。

収入によって上限額は変わりますので、ここでは敢えて紹介しません。気になった方はお手数ですが、厚生労働省のHPで調べてみてください。

まとめ

今回は手術や他の治療方法で顔汗を止める方法をご紹介しました。

顔汗を止める治療で一番効果的なものは手術でしたがもちろんリスクもあります。お悩みの具合でどうするかを決めていきましょう。また、リスクは取りたくないけど顔汗を止めたいという方は顔に使える制汗剤も販売しています。まずはこちらを試して、それでも治まらないなら手術という段階を踏んでみるのも良いかもしれません。